2018年2月26日月曜日

藤井六段とAI/「ふってん」を移動

今日公開のテーマは「藤井六段とAI」ですが、事情により「葦の葉ブログ」と再度改名して、葦書房のサイト内に移動しました。移転の事情も概略ご説明しております。是非とも「藤井六段とAI」をご覧ください。

ところが、上記アドレスを開くと、わたしが没にした古いファイルがアップされています。何度更新しても、没ファイルが表示されます。今から出かけますので、当分修正ができませんので、このブログとWordPressに、とりあえず最新の「ふってん」を公開します。

(時間がないの詳しくは説明できませんが、正常に戻りました。3カ所に同じブログが公開されたことになりますが、そのままにしておきます。

藤井六段とAI


 本題に入る前に一言、お断りを。またもやブログ「ふってん」のサイトを移転しました。いろいろ機能の揃っている既製品のブログ(Googleが提供しているblogger)は非常に便利で使いやすいのですが、ヘッダーのキャッチコピーが消えてしまったままで、Googleに連絡をしても元に戻りません。なぜ消されたのかも事情は不明のまま。誰かが消したわけですが、そのまま使う気にもなれず、使い慣れた自社サイトの中に手製のブログを作り、こちらに移転しました。

  WordPressというプロの方々にも非常に評判の高いブログ・HP作成ソフトがあるのですが、素人にも使えそうなのでチャレンジしてみました。無料提供されているデザインを基に、かなりカスタマイズして、我ながらなかなかしゃれたブログになったと思ったのですが、保存したはずのファイルが上書きされていなかったりと、基本的な操作に何度も齟齬が生じる場面があり、無意味なところで時間を浪費することも多々ありました。不慣れなせいだとは思うものの、デザイン性よりも、簡便に使えるツールの方がいいとの結論に至りました。そこで下手の横好き精神を発揮して、自分で何種類もの素人のブログデザインを作り、あれかこれかと迷う日々を送る羽目になってしまいました。こちらは、WordPressで作成した「ふってん」ですが、2週間の無料お試しを利用して作成したものですので、39日頃には消える運命にあります。

  という事情で、頭の方がなかなか文章を書くモードに切り変わらないのですが、前回取り上げた羽生選手とちょうど同じ日に、羽生善治竜王を破り、続いて広瀬章人八段を破るという偉業を達成した中学生棋士の藤井五段を、羽生選手と同時に取り上げたいと思いつつ、ブログとしては収まりが良くないことから、前回はパスしました。今回は予定どおり更新して、藤井六段を取り上げなければと思った次第です。

  藤井六段の天才ぶりは、30年ぶりで記録更新したという昨年の公式戦29連勝で、すでに十分すぎるほどに証明されていますが、17日に、史上初の永世七冠を達成して間のない羽生竜王を破り、同日、広瀬章人八段を連続で破るという偉業を成し遂げ、あっという間に六段に昇段しました。あらためてその天才ぶりには驚嘆の一言しかありませんが、突如登場したこの天才少年は、にわか将棋ファンを一気に増やしましたね。わたしもその一人ですが、わたしの最大の関心は、15歳の少年がなぜ棋界最高位にある大ベテランを軽々と連覇するのか、その謎にあります。
  
 この謎の解明は素人には不可能ですが、敗れたベテラン勢や師匠の山田正隆七段などのコメントなどを読むと、興味がさらに広がります。コンピュータソフトのようだというのは最も分かりやすい評ですが、素人的には、藤井六段はひょっとしてコンピュータ以上の頭脳の持ち主なのではないかとも推測しています。

  藤井六段も当然のことながら将棋ソフトなどとも対戦しながら技を磨いているはずですが、山田七段によれば、藤井六段は将棋ソフトも考えつかないような手を使うとのこと。具体的には斜めにしか動かせない角と桂馬の使い方が非常にうまいということです。斜めの攻めは素人にはもとより、プロも軽視しがちで、使いにくいとのこと。縦横無尽に斜めの攻めを駆使することは、盤面を一気に支配下におくことになるであろうことは、素人にも理解できそう。山田七段は、藤井六段の差しは3次元的、立体的だとその特徴を表現しています。

  ところで、世界王者を破ったことでその並外れた能力が世界中に知れ渡った、AIを象徴する囲碁ソフトのアルファ碁は、その後さらに進化し、ルールだけを基に自ら独学するアルファ碁ゼロが開発されたそうです。しかし将棋では未だ「ゼロ」は開発されておらず、将棋ソフトは現在のところ、組み込まれている膨大なデータを基にしていますので、藤井六段が同様に膨大なデータを基に、全く未発の差し手を生み出し、時にコンピュータ以上の能力を発揮することも十分にありうるのではないかと思います。

  敗れた羽生竜王は、藤井六段(対局中は五段)との対局に当たって、江戸時代の名人が残した棋譜を参考に、新手としてアレンジを加えて対局で使ったそうですが、藤井六段はそれすらも突破したという。おそらく江戸時代の名人の差し手は、少なくとも藤井六段や現存棋士が使ったことのない手だったのではないかと思います。しかし藤井六段は過去はもとより、未来(未発、未出)をも超えつつあるわけです。藤井六段はコンピュータを超えているのではないか、あるいは藤井六段がAIそのものだと評する次第です。師匠の山田七段も、17日の連勝の後は、「つかみどころのない強さだ」といって、理論的論評の枠外に出てしまったかのような感想を述べていました。 

 ところで、江戸時代の将棋の記録も残されているとは、江戸時代もよほど将棋が盛んだったのですね。これも将棋関連の新発見の一つです。

  


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